BMXやスケートボードなど、華麗なる技を繰り出し人々を魅了させるストリート系スポーツは、最近、オリンピックの公式競技としても認められ、世界中の人々から注目を集めています。しかし今までは、「スポーツ」よりも「趣味」や「遊び」のカテゴリーに振り分けられることが多かったため、馴染みの無い方も少なくありません。

 

そこで今回は、ストリート系のスポーツを指すアーバンスポーツとは一体どのようなものなのかを代表的な競技と共に紹介します。

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アーバンスポーツとは？

アーバンスポーツの「アーバン」とは、「都市の」「都会的な」という意味を持っています。名前から分かるように、このスポーツの舞台は、特別に用意したトラックやコートではなく、私たちが普段暮らしている道路や公園、階段などになります。

 

アーバンスポーツの1番の魅力は、暮らしの一部である都市の作りそのものを活用したスポーツであるということです。その他にも、イメージにあった音楽やファッションを使って観客を魅せるなど、競技そのものだけでなく、都市、カルチャー、観客など様々なものと融合することでもっと身近に楽しめるスポーツとなっています。

アーバンスポーツの種類

ここでは、アーバンスポーツの中でも代表的な5つの競技を紹介します。

BMX

BMXはバイシクルモトクロス（Bicycle Motocross）の略で、シンプルな構造をした専用の自転車を使って行う自転車競技です。

 

ジャンプ台などの障害物が設置された400mほどのコースを走りタイムを競い合う「レーシング」。そして、ジャンプ、回転などのダイナミックな技やスピン、ウィリーと呼ばれるトリッキーな技を披露しお互いのテクニックを競う「フリースタイル」の2つがあります。自転車の格闘技とも言われ、迫力のある離れ業を楽しめます。

スポーツクライミング

自然の中で岩壁をよじ登るロッククライミングに細かいルールを設定することで競技として楽しめるようにしたものをスポーツクライミングと言います。垂直に立つ壁を、大きさも配置もバラバラなホールドと呼ばれる突起を支えに登っていきます。

 

制限時間内に登頂したコースの数を競う「ボルダリング」、壁を登る速さを争う「スピード」、6分という制限の中で登った高さを比べる「リード」の3種目があります。登りながら、どのホールドに手をかけ足をかけるのかなど、瞬発力と判断力のスキルも問われるスポーツです。

スケートボード

ストリートカルチャーとしても有名なスケートボードには、スロープや階段、手すりなど街の風景を模したコースで滑りながらオリジナリティのあるトリックを披露する「ストリート」、そして、地面を大きくくり抜いた形のコースを使い滑りの美しさや空中で繰り出す技の難易度・精度・独創性を競い合う「パーク」の2種類があります。

 

特に、空中で回転するなどの離れ業である「エア・トリック」は、見ている者を圧倒させる迫力があり、見応えのあるスポーツです。

パルクール

パルクールとは、会場に準備されている様々な障害物を乗り越えるために、走る・飛ぶ・登るなどの人間が本来持っている運動能力を使いこなす競技です。

 

障害物が設置されているコースでゴールまでのタイムを競う「スピードラン」、コートの中で鬼ごっこの様に相手を捕獲する「タグ」、障害物を利用したトリックの美しさを比べる「フリースタイル」や「スキル」の4種類があります。相手と競争するよりも、自分自身の限界を超えて行く事に重きを置いているスポーツです。

ブレイキン

ストリートカルチャーとも深い関係があるブレイクダンスは、2024年のパリ五輪で公式競技として追加されます。頭や背中を地面につけてグルグルと回ったり、片手で体を支えポーズを決めるなど、ダンスの中でダイナミックな技が繰り広げられます。

まとめ

最近になり注目を浴び始めたアーバンスポーツの魅力は、アクロバティックな離れ業だけでなく、音楽やファッションなどのストリートカルチャーとも密接に結びついている所にあります。今までのスポーツとはひと味違う次世代のスポーツとして目が離せません！