「ストリートダンス」という言葉はよく耳にしますが、実際どのようなダンスを指すのか分からないという方も多いのではないでしょうか。ストリートダンスには様々なジャンルがあり、現在も進化し続けています。そこでこの記事では、代表的なストリートダンスのジャンルやその他覚えておきたい有名なジャンルについて、わかりやすく解説していきたいと思います。

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ストリートダンスとは？

ストリートダンスとは、その名の通り路上パフォーマンスを起源とするダンス。1970年代にアメリカで生まれたもので、ブラックミュージックに合わせて踊ったのが始まりとされています。ストリートダンスは路上で踊るダンスであり、ダンスの種類ではなく様々なダンスの総称なのです。

代表的な5つのストリートダンス

さまざまな種類のダンスの総称であるストリートダンスですが、まずは5つの代表的なジャンルを押さえておきましょう。

HIP-HOP（ヒップホップ）

ストリートダンスの中で最も有名なのが、ヒップホップです。ヒップホップ音楽に合わせて踊る自由度の高いスタイルで、その中でもさまざまなスタイルがあります。現在ヒップホップと呼ばれているものは、1980年代後期ごろから台頭したニュースクールと呼ばれるスタイル。このニュースクールは、流行やカルチャーに影響を受けながら派生し続けています。

LOCK（ロック）、LOCKIN’（ロッキン）

ロックは、綴りからもわかるように鍵をロックするという意味のLOCKです。体をピタッと止めたり、曲に合わせて急に動きだしたりするのが特徴で、体のあらゆる関節や筋肉をコントロールして切れのある動きを生み出します。

POP（ポップ）、POPPIN’（ポッピン）

ポップは、筋肉を弾くという意味のPOPが名前の由来です。パントマイムやロボットといった不思議な動きが特徴で、メリハリのある動きが目を引きます。マイケルジャクソンのスリラーの振り付けにはこのダンスの要素が取り入れられています。

HOUSE（ハウス）

ハウスは、ハウスミュージックから生まれたダンススタイル。速いビートに合わせて目まぐるしく動くのが特徴で、軽やかなステップや流れるようなフロアワークが見どころです。

BLEAK（ブレイク）、BREAKIN’（ブレイキン）

テレビなどで目にしたこともあるかもしれませんが、頭や背中でクルクルとスピンしたり、片手で支えて逆立ちをしたりといった大技が多いブレイクダンス。現在最も人口が多いダンスジャンルとも言われています。

ほかにもいろいろな種類がある

その他に押さえておきたいダンスの種類をいくつかご紹介します。

JAZZ（ジャズ）

ジャズ音楽に合わせて踊るジャズダンス。しなやかな動きが特徴のジャズダンスは、バレエがベースとなっています。現在では自由な感性で楽しまれており、どちらかというとストリートダンスというよりはショーダンスとして認識されることが多いです。

BEBOP（ビバップ）

スピンなどのアクロバティックな動きも取り入れたスピード感のあるステップが特徴のビバップ。古き良きジャズ音楽に合わせて踊るダンススタイルです。

ANIMATION（アニメーション）

アニメーションは、POPから派生したダンススタイル。アニメーションのコマ送りが名前の由来となっており、スローモーションやパントマイムなどを組み合わせた不思議な動きで魅せるのが特徴です。

WAACK（ワック）

ディスコ音楽に合わせて特徴的な動きをするワック。腕を振り回したり、体に腕を巻き付けるような動作が特徴で、ゲイダンサーから広まったスタイルです。

KRUMP（クランプ）

クランプはチームで踊るというよりも、セッションやバトルをメインとしたパフォーマンス。犯罪の多いロサンゼルスの若者たちが生み出したスタイルで、ストリートで頻繁に発生する抗争を、ダンスに取って代えることで解消しようという運動から生まれたダンスです。

DOUGIE（ドギー）

ドギーは、ロサンゼルスのストリートで若者たちの遊びから生まれたダンススタイル。上半身で独特の動きを表現したスタイルで、スキニーパンツで踊るというのが特徴の一つです。

DUBSTEP DANCE（ダブステップダンス）

ダブステップダンスは、近年流行しているダンススタイルの一つ。トリッキーなアニメーションダンスの進化系とも言われています。早送りや巻き戻しのような、時間軸がずれたような動きが特徴。

いろいろなストリートダンスのスタイルに挑戦してみよう

今回ご紹介したダンススタイルはほんの一部であり、世の中にはまだまだたくさんのスタイルが存在します。ストリートダンスは基本的に自己表現のための自由なダンスなので、まずは興味を持ったものから挑戦してみることをおすすめします。